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ADMT Collection
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03 広告絵双六
 絵双六は江戸時代の木版多色摺り技術の発達とともに、庶民の間に広まってゆきました。その画題や内容は、人々の暮らしや時代の価値観を色濃く反映しており、当時の風俗を知る上でも貴重な資料となっています。中でも道中双六や出世双六は、後に作られた「買物案内双六」や「少年少女成長双六」のルーツと見ることが出来るでしょう。通常の絵双六は遊戯として買い求められましたが、店舗や商品が描きこまれたものは非売品として配られました。このようなプレミアムとしての広告絵双六の中には、大丸呉服店の「令嬢成長双六」のように、女の子の成長過程に大丸の商品が登場するという、ストーリー性を持ったものもありました。
明治時代の教育的な絵双六の登場に伴い、プレミアムとしての広告絵双六にも、商品情報だけでなく、教育的要素が盛り込まれるようになりました。このように、広告絵双六には、遊びながら自然に商品を覚えてもらえるような工夫が凝らされているのです。
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三河町丁子屋紐糸店双六 令嬢成長双六 村井寿語録 東京電車双六 商売繁栄双六 
三河町丁子屋紐糸店双六 令嬢成長双六 村井寿語録 東京電車双六 商売繁栄双六 
平和双六 商店連合        
平和双六 商店連合        

 

資料番号:1988-2135

丁子屋(ちょうじや)

歌川貞虎・画/江戸後期/48.3×33.1(cm)

糸屋の丁子屋の販促用双六。「糸わた」、「鞠糸」など、各コマには丁子屋が扱う商品が描かれ、商品の説明も添えられている。ふりだしには「丁子屋とばかり書いてあってあまり自慢が多いよ」とある。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1998-36

大丸呉服店(だいまるごふくてん)

春盛・画/明治43年/49.7×66.5(cm)

大丸呉服店の絵双六。令嬢の「誕生」を振り出しに成長とともにコマを進め、上がりは「花嫁さん」という設定。生まれてからお嫁に行くまで、必要な品はすべて大丸でお買い求めください、という意味が読み取れる。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1987-3047

村井兄弟商会(むらいきょうだいしょうかい)

明治31年/47×62(cm)

京都の煙草商、村井兄弟商会の絵双六。主力商品は輸入葉煙草を原料にした両切り煙草であった。ライバルの岩谷商会が和風の天狗煙草を名乗ったのに対し、洋風のハイカラな戦略を打ち出していたのがよく分かる。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1993-36

毎夕新聞附録/明治32年/54.5×78.3(cm)

各マスに東京電車の駅名と商店が描かれた電車双六。江戸時代の道中双六のスタイルに倣っている。遊びながら駅名と商店名を覚えることが出来る。新橋の「天下堂」から始まり、上がりは「三越呉服店」になっている。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1987-1214

松本市優良商店案内/信濃日報/昭和10年/54.5×79.2(cm)

双六で遊びながら、松本市の商店の名が覚えられるようになっている。書店やカフェー、料理屋など、各マスに商店名と宣伝文句が盛り込まれ、それらの店に訪れることによって得られる、華やかで幸福な時間が描かれている。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1987-3034

大阪毎日新聞/大正11年/54.2×78.4(cm)

各マスに広告が盛り込まれた双六。森永製菓、野田醤油など、比較的大規模な製造業が目立つ。他のマスに比べて各マスが大きく設定され、13マスのうち、11マスに写真版が使用されているところが特徴的である。

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